vol.4 静岡県のご当地レシピ 「遠州焼き(えんしゅうやき)」

 

 「遠州焼き」は、静岡県の浜松市を中心に親しまれているお好み焼きです。薄い生地のあっさり味で、おやつとしても人気です。

 遠州焼きのいちばんの特徴は、たくあんの角切りを入れること。浜松市の北部にある三方原(みかたはら)地域は全国有数のダイコンの産地です。昭和の初めの食糧難の時代、ダイコンは保存食としてたくあんに加工され手に入りやすかったことから、現在のお好み焼きの元といわれる「一銭焼き」にたくあんを入れたのがルーツといわれています。

 仕上げに、昔ながらの製法で作られたウスターソースをハケでさっと塗り、さば・いわし粉(粉末削り節)をかけるのが静岡の味。三つ折りにたたむのも特徴です。

材料(4枚分)

《生地》小麦粉(薄力粉)・・・80g      お好み焼き子・・・40g

    卵・・・2個                      牛乳・・・30cc

            水・・・160cc               

《具材》たくあん・・・中太・厚め1切れ/18g   

    紅しょうが・・・適量/16g      ねぎ・・・1/5本/10     

    キャベツ・・・中玉の葉23枚/80g 天かす(揚げ玉)・・・大さじ2

            ※その他:豚肉、イカ、コーン、チーズなど、お好みで!

《仕上げ》ウスターソース・・・適量      さば・いわし粉、鰹節・・・適量

作り方

①  薄力粉とお好み焼き粉を牛乳、水で溶き、卵を軽く溶いて入れなじませ、生地をつくる。

②  生地を落ちつける間に具材を刻む。たくあんは5ミリ角、キャベツは1cm角に切る。

   紅しょうがはみじん切り、ねぎは細かい小口切りに。

③  具材を生地に入れ、よく混ぜる。

④  ホットプレートを200℃に熱し、油を薄く引く。

⑤  おたま1杯分の生地を、中心から丸く伸ばして焼く。

     全体にプツプツと気泡ができたら裏返す。

⑥  1分ほど焼いたらまた裏返し、ウスターソースをハケでまんべんなく塗る。

⑦  さば・いわし粉を全体にふりかけ、三つ折りにたたみ、上の面にもう一度ソースを塗る。

食べやすい大きさ(6等分くらい)に切って皿に盛り、さらにさば・いわし粉をふりかけて

    出来上がり。

ポイント

具材が大きいと折りたたむ時に割れやすいので小さめに。

裏側が薄いきつね色になっていればOK

特にふちの部分にたっぷり塗ると、香ばしく仕上がります。

焼きはじめからここまでの所要時間は5分程度。