vol.7 石川県 鍋谷さん

天職であるホームヘルパーの仕事

 

私がホームヘルパーに興味を持ったのは…母の影響だったかな~。仕事のことを楽しそうに話す母を見て、こんな仕事も良いかなぁと思ったことを記憶しています。

 

幼稚園教諭や旅行会社の添乗員など、対象の年代は違えど『人と関わる仕事』をしてきた私。人を相手にする仕事、つまり接客業は(教育現場もある意味では接客業です)いろいろなことが起こるので、次こそは接客業ではない仕事を!と思っていてもやはり『人に関わる仕事』に就いてしまう。ホームヘルパーを天職だと思う私は、きっと根っからの『人間好き』?『おせっかい』?なのでしょう。

 

介護の世界に飛び込んで4か月目、在宅に照準を定めて(大げさだなぁ~)訪問介護事業所に『サービス提供責任者』として採用されました。ホームヘルパーの仕事が何なのか、母の話を通してしか知らなかった私は、サービス提供責任者が行う事務的なことや制度的なことから学びました。その学び方も良かったのかなと今では思います。そしてサービス提供責任者になって2年目に、新卒の介護福祉士の教育係をしながら、自分も共に学んだことも良かったのだと思います。だから、私の中でのホームヘルパーは、お手伝いさんではなく、初めから専門職だったのです。

 

何より『利用者と一緒に』を初めから実践してこれたことが重要だったと感じています。必要な人に必要な分、つまり過不足のない支援を届けることは当たり前だけれどなかなかできない、でも大切なポイント。利用者がこれからどうしたいのか?どうしたら利用者が自分でできるか?を利用者と一緒に考えること。自宅での看取り、自立できたからヘルパーからは卒業だ!と送り出せたこと…。専門職である私たちの支援の先にあるものを今まで数多く経験してきました。

 

人と関わる仕事なので、晴れの日もあれば大荒れの日もあります。そんな日常ですが、季節を感じながら気持ちをリセットして利用者宅に…。時には『虹を見た!』とハッピーな気持ちを共有する…私にとっては移動時間までもがとても貴重で大好きな時間なんです。

 

そしてその体験や日常こそが、今の自分がある理由であり、これからも大切にしたいと思うのは『人との関わり』です。

 

コロナでいろいろなことを体験した私たち。そしてこの数年で学んだ、孤独・孤立が人へ与える悪影響。アフターコロナには、ぜひまわりの大切な人との関わりを取り戻してみませんか。

 

ホームヘルパーは、利用者とともに自分自身も元気になっていける仕事ですよ~♪