~静岡県 小林さんより~

 

令和3年4月1日、突然懐かしい方がヘルパー室に訪問してくださいました。

その方は、去る二年半ほど前にターミナルケアで関わっていた利用者様の介護者の娘さんでした。

お父様の為に介護休暇を取られて献身的にケアをされ、状態が落ちついたので暫く家族と訪問看護で看取りまでされました。四十九日を終え、一段落着いたところで挨拶に来てくださったのです。その際、とても素敵なお手紙をいただきました。

ご厚意によりお許し下さったので、投稿することにいたしました。

コロナ渦で神経をすり減らし感染のリスクと戦っている毎日ですが、乾いた心に温かいぬくもりのあるお手紙が勇気と元気をくださいました。(以下はお手紙の内容です)

 

ラ・サンテふよう訪問介護 皆様

 

父が大変お世話になりました。

3年前、皆様にお支えいただきまして、父は再び自宅で過ごすことができました。

毎日朝夕、明るい笑顔でご訪問下さり、手厚い介護をいただきまして、父も家族も安心して暮らすことができました。

皆様の温かさが心に深く残り、感謝の念に堪えません。

皆様のおかげで、暫く無事に過ごすことができましたが、昨年夏に短期入院し、以降徐々に元気がなくなり今年2月、しだれ梅の開花を喜びました後、父は旅立ちました。

末期は時間がとても不規則となり、朝夕一人で続けることとなりました。

いつもラ・サンテの皆様との日々を思い出し、遅々と話しておりました。

「1、2の3ですよ」背中から隅々までピンとして下さり、手枕や手ぬぐい、頭の角度、ポーチやテレビの位置まで細やかに至り尽くせり手早く丁寧に整えて下さり、お帰り間際まで、心温かいお声掛けとお気遣いをいただきました。父も私もこれ以上ない程気持ちよく休め至福でした。

皆様を思い出しますと、どのような時も明るい気持ちになり、心を込めて頑張ることができました。父も心から感謝しておりました。

Kさん、Sさん、Oさん、Nさん、本当にありがとうございました。父に代わりましても、ここに改めまして厚くお礼を申し上げます。

父は几帳面に歯を磨き、髪を上手にとかし、靴を履いて1~2分でも車いすに座り、大好きな音楽に耳を傾け、希望を持ち頑張りました。

最期の日は、青空と小春日和の中、メジロも飛来し満開の梅をよく眺めとてもやさしく穏やかな顔をしておりました。

かけがえのない日々を有難うございました。

皆様のご健康が守られますよう、日頃のお疲れが少しでも安らぎますよう今後一層のご活躍を心よりお祈りいたします。

 感謝と敬意を込めまして。

 

令和3年3月 〇〇