倫理綱領

全国ホームヘルパー協議会倫理綱領

 (2004/5/10 全国ホームヘルパー協議会協議員総会決定)

 ホームヘルプサービスは利用者の住居を訪れて提供されるもので、利用者の人生観・価値観等を受けとめながら、信頼関係のもとに実施することが強く求められます。ホームヘルパー一人一人が、人間の生命や尊厳、基本的人権を尊重し、また、法令遵守のもと、専門職としての自覚をもって仕事にとりくむことが求められます。

 ホームヘルプサービスは制度化されて以来、幾度となく改正が行われ、今後も時代の要請に合わせて変更されることが予想されます。ホームヘルパーの所属機関・地域の状況の多様化も進みます。そのような状況にあってもホームヘルプサービスには時代や地域をこえた普遍的な専門性があると信じます。そのようなホームヘルプサービスの専門性を確認するために、私たち全国ホームヘルパー協議会は倫理綱領を定めます。

1 ホームヘルプサービスの目的

 私たちは、利用者が住み慣れた地域で心豊かに安心して暮らしつづけたいという気持ちに寄り添って、日常的に介護を必要とする障害者(児)や高齢者の生活を支え、その家族や介護者を支援し、自立支援を目的としてホームヘルプサービスを提供します。

2 自己研鑽、社会的評価の向上

 私たちは、ホームヘルパー同士または他職種との交流をとおして、知識・技術の研鑚に励み、専門性の確立をはかり、ホームヘルパーの社会的評価を高めるように努力します。

3 プライバシーの保護

 私たちは、個人の情報に接する機会が多いことを自覚し、職務上知り得た個人の情報を漏らさぬことを厳守します。

4 説明責任

 私たちは、専門職として自己の実施したサービスについて利用者に説明する責任を負います。

5 サービスの評価

 私たちは、提供しているサービスが利用者の自立支援の視点に立っているか、常に評価を行います。

6 サービス内容の改善

 私たちは、利用者の意見・要望そして苦情を真摯に受け止め、サービス内容の改善に努めます。

7 事故防止、安全の配慮

 私たちは、介護事故の防止に細心の注意を払い、安全にサービスを提供します。

8 関連サービスとの連携

 私たちは、ケアマネジメントなどの関連サービスとの連携、福祉、医療、保健その他の関連領域に従事する者と積極的な連携を図り、協力して行動します。

9 地域福祉の推進

 私たちは、利用者が望む地域での暮らしを支援し、地域の生活課題を地域において解決できるように住民との協働に努めます。

10 後継者の育成

  私たちは、会員相互で知識・技術について高めあうとともに後継者の育成に力を注ぎます。

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